2021年6月25日金曜日

自然との出会い、再会!!

 YMCAオベリン保育園】遊びの森活動報告

 6月、今年度2回目の遊びの森がありました。初めての参加で少しドキドキしている子もいれば、前回のことを思い出し、「オタマジャクシはカエルになったかな」と自然の変化に期待する子もいました。


そして小山田緑地に到着。今回もアサザ池を目指します。

目的地までの道で前回との変化を発見したり、森の匂い、鳥の声、踏んだ土や葉の感触など五感で様々なことに気づき心躍らせていました。


アサザ池に到着。「どんな約束がありますか」と中学生や小学生が中心となって森での約束事を確認していきます。「木の枝持って走らない」「捕まえた生き物は帰るとき逃がす」次々に約束が出てきました。

約束を確認した後はそれぞれ好きな遊びに向かいます。「つるつるしたもの見っけ!」とネイチャービンゴを楽しんだり、「今回も登るんだ!」と崖登りに挑戦したり自然を満喫していました。


そして前回池にいたオタマジャクシはどうなったのか、一生懸命探すチームが現れました。今回初参加のお友だちも「カエルいるかもしれないの?」と探していきます。

すると…なんと池の水が乾いた茶色い土に、同じく茶色いカエルが!

「いた!」「見えない!どこ?」「捕まえたカエル虫かごに入れよう」

捕まえたカエルを虫かごに入れじっくり観察します。足や手の形に注目し友だちと発見を話し合い共有していました。

観察が終わるとすぐに「カエル逃がそう」と逃がす場所を探す子どもたち。「もう逃がしていいの?」と保育者が尋ねると「うん、だってもっと大きくなって欲しいから」と笑顔で教えてくれました。

森の生き物へ愛着を持ち、”優しい気持ち“で関わっているのだなと嬉しくなりました。


森からの帰り道、田んぼの横を通ると稲がたくさん植えられていました。「これ、お米だよね」「やまちゃんや、のうきちさんと一緒だね」と知っていることや自分たちの生活と自然の中での発見を繋げていました。

森へは希望する子どもたちと行っていますが、普段の保育ともさらに密接なものとし、自然が身近なものになるようにしていきたいと思います。


YMCAオベリン保育園 荒井


2021年6月11日金曜日

ぞう組 赤シソ栽培【準備、種まき】「シソのシソリン」と「てんちゃんとうめ~」

 今年も梅おにぎりを食べるため、梅干しを作りたい子どもたちは必要な赤シソを自分たちで栽培することにしました。

まず子どもたちに、「赤シソの育て方知ってる?」と尋ねました。

「わからない」「家でトマト育ててるけど、一緒かなあ」知らないことは、調べようということになり、次の話し合いまでにお家の人に聞いたり、絵本で調べたりすることになりました。

そして少し日がたってから再度育て方を尋ねると、

「穴をあけて種を6個から8個植える」「葉っぱがぶつかっちゃうから30m(本当は30㎝)離すんだって」「水は一回位でいいらしいよ」「ひかげとひなたの場所」

とたくさん意見が出てきました。

子どもたちはとても詳しく調べていました。そしてみんなから挙がった育て方を整理し、次の日に種をまくことになりました。

種まき当日、「今日シソ植える日!」と子どもたちは朝からやる気満々でした。

園庭にあるプランターから良さそうなものを二つ選びます。

土を入れ、定規で測りながら種をまき、水をやり、良さそうな場所に運びました。


ほとんど子どもたちだけで行いました。そして「名前つけたい」とみんなで相談が始まりました。

「シソリン」「うめ~」「シソのてんちゃん」たくさん案が出てきたものの、プランターが2つあるため、2つ名前をつけたい子どもたち。

「多数決にしよう」「じゃんけんにしよう」「じゃんけんは負けたら悲しいからやめようよ」「多数決も負けたら悲しいから同じだよ」

名前はなかなか決まりません。

保育者が先生もそういうことあるよ、そんなときはこうしてるよと解決方法の一つを伝えると、「なるほど、合体か!」と目をキラキラさせ、3つの案を合体させることになりました。

そして、ぞう組の赤シソは「シソのシソリン」と「てんちゃんとうめ~」に決まり、今度名札も作ることになりました。

栽培をする準備の中で、m(メートル)という単語が出てきました。そこで子どもたちは定規を見て、cm(センチメートル)とm(メートル)の長さの違いを実感し、長さの”単位”に触れることになりました。食育の活動は、食べ物に関することだけでなく、保育の中に食育があり、様々なことにつながっていることがよくわかる1場面でした。今回の活動を通して様々な発見を楽しんでいって欲しいと思います。次回は名札づくり。どんな思いを込めながら作るのでしょうか。今から出来上がりが楽しみです。



YMCAオベリン保育園 荒井



ぞう組 赤シソ栽培【話し合い】「梅おにぎりたべたいな」

 5月のある日のこと、昨年作った観察用の梅干しを見ている子どもが「今年も作りたいね」と話したことをきっかけに、ぞう組で話し合いが始まりました。

みんなに去年の梅干しを見せると、「梅干しだ」「去年梅おにぎりとか、イワシの梅煮おいしかったよね」と話が盛り上がりました。

保育者が「「おいしかったよね」と頷くと「また、梅おにぎり食べたい!」と一人の子が呟きました。「確かに」「ゆかりおにぎりも食べたい」とみんなも頷きました。でも…。

「これ、足りないんじゃない?」

乳児クラス、幼児クラス、先生…。みんなが給食で食べるには量が足りないということに気が付きました。そして、どうしても梅おにぎりが食べたい子どもたちは、自分たちで梅干しを作ることにしました。

「保育者がみんな作れるの?」と驚くと「きりん組の時に作ったから、作り方覚えてるよ」と子どもたちは胸を張って言いました。梅干しの絵本で作る時期や作り方を確認。

「布巾と…瓶と…」と必要な材料を挙げていきます。そのほとんどが保育園にあることに気が付きました。

「梅と赤シソは無いね」

「じゃあ梅育てなきゃ」と子どもたちは張り切りますが、絵本には梅の花が咲く時期は3月と書いてありました。3月はもう過ぎたから、梅はすぐには作れないと知りました。仕方がないので、梅は給食職員に頼んで用意してもらうことにしました。

次は赤シソです。「優佳さん(給食職員)にお願いする?」「梅をお願いするから、大変になっちゃう」「自分たちで見つけて来ようか」と一人のお友だちがシソを摘んでこようと提案しました。すると、「近くの公園にあったよ」と目撃情報があがりました。

保育者がそれは誰のシソ?と尋ねると「公園とかみんなの」「ってことは採っちゃダメかも」

公園や自然が大好きな子どもたちは、自然の植物が生えている場所や、誰かが大事に育てている場合があること、みんなのもので採ってはいけない植物があることをよく知っています。

じゃあ、誰のなら採っていいのかなと保育者が投げかけると子どもたちはハッとしました。「自分たちのなら採っていい!自分たちで育てよう!」

去年の観察用梅干しのケースに「作った月は6月」とラベルが貼ってあり、絵本には赤シソを入れるのは7月とありました。まだ間に合うかもしれない。子どもたちは自分たちでシソを栽培することにしました。

去年の活動が年度の区切りで終わらず、今年の活動へと繋がっていきそうです。経験したこと、感じたことを思い出しながら力を合わせ、”梅おにぎり”に向かって活動する子どもたちを側で見守っていきたいと思います。次回は種まき。どのように進んでいくかとても楽しみです。

YMCAオベリン保育園 荒井


2021年6月3日木曜日

いつもありがとうを花束と一緒に

YMCAオベリン保育園】花の日活動報告

6月1日に花の日礼拝を守りました。
子どもたちが保護者の方と一緒にお花を持ってきてくれ、色とりどりのお花に囲まれた礼拝を行うことができました。
「自分たちは普段どんな人にお世話になっているのかな」と子どもたちと一緒に考えると、「お魚屋さんや八百屋さん!」「お巡りさん!」「バスの運転手さん!」と答える子どもたち。普段お世話になっている方たちのことを思い浮かべます。「いつもお世話になり、見守られていることに感謝し、ありがとうの気持ちを伝えましょう」という礼拝のお話を心に留めました。




礼拝後は乳児クラスと幼児クラスの異年齢で3つのグループに分かれ、それぞれお世話になっている方々へ花束とカード、そして感謝の気持ちを届けに行きました。



どの訪問先へ行っても「きてくれてありがとうね」「きれいなお花嬉しいです」と温かい歓迎を受け、改めて地域の方に見守られていることを実感しました。



花の日の訪問を快く受け入れてくださった地域の方に深く感謝したいと思います。本当にありがとうございました。子どもたちは地域の方の温かい見守りの中で、日々保育園で楽しく過ごし、成長しています。これからも引き続きよろしくお願いします。

YMCAオベリン保育園 和田