2021年8月12日木曜日

7月の地域活動をおこないました ~「離乳食の始め方・進め方」~

 YMCAオベリン保育園】7月の地域活動のご報告

7月の地域活動は、YMCAオベリン保育園の栄養士が「離乳食の始め方・進め方」を地域の方に向けてお話しをしました。今回は、相模原市内の方と市外にお住いの6組の親子の皆さんとZoomを通して繋がりました。


「はじめまして」のごあいさつと一緒に、担当保育者が手遊びをして、お母さんとお子さんと触れ合う時間をもちました。手遊びで和んだ雰囲気になり、オベリン保育園の栄養士が画面を代わりました。PowerPointの資料を使って、離乳食の始め方、進め方が始まります。授乳の量や間隔、月齢に合わせた離乳食の形状や調理の仕方、離乳食の進め方などのお話をしました。

これから迎える幼児期の食事やおやつについても触れ、最後に楽しい雰囲気の中での食事が子どもたちの意欲を育むことなど、食事で大切にしてほしいことをお話ししました。

質問コーナーでは、3ヶ月のお子さんがいるお母さんから「離乳食はいつ始めたらよいか」との質問がありました。5ヶ月を目安に口をもぐもぐするなど家族が食事をしている様子に興味を持ったときが始め時とお答えしました。1歳のお母さんからは「食事をとるよりミルクをほしがるときはどうしたらよいか」という質問がありました。「ミルクより哺乳ビンに愛着があるかもしれない。コップにして少しずつミルクの量を減らしてみては?」「空腹で早く満たされたいのかもしれない。食事のタイミングも大切」など栄養士や保育士からいろいろなアドバイスがあり、その話題で盛り上がりました。

最後はホサナ保育園のお友だちがウクレレの演奏と一緒に歌を歌ってくれました。歌に合わせた振り付けも披露してくれ、手を挙げるところではみなさんが真似て、画面越しに一体感が生まれました。ご参加いただいたみなさまありがとうございました。画面を通してつながり、ひとときを共有することができました。

次回は729日(木)にふれあい水族館を予定しています。本物の魚や亀などの生き物たちがオベリン保育園にやってきます。実際に触れて遊べますので、ぜひご参加ください。お問い合わせはYMCAオベリン保育園までお願いします。

 

                            YMCAオベリン保育園 小泉

2021年8月3日火曜日

「なんかジュースみたいなのが出てきたよ」

 YMCAオベリン保育園】梅干しづくり 活動の報告②

6月に入り、赤シソを瓶に入れる時期となりました。

実はみんなが作ったものとは別に、栄養士が給食で使うための梅干しを作っていました。その梅を漬けている瓶に赤シソを入れる工程を子どもたちと観察することにしました。

前日、子どもたちは赤シソを入れることや、次の日の準備について栄養士から話を聞きました。そして実際に赤シソを茎から取る様子を「虫がいたよ」「こんなにたくさん取るの?」と言いながら、観察していました。

次の日、異年齢の3グループに分かれ少人数ずつ観察していきました。(アクリル板を設置し、マスクを着用するなど感染症対策をして行いました。)

まずは瓶に入った梅を見ます。「水が出てる!」とビンの中の変化に気づきました。乳児さんも梅が入った瓶を「なんだろう」と観察していました。

次に袋に下準備をした赤シソと塩を、数回に分けて合わせ、揉んでいきます。最初、塩を入れ揉んでも変化は無く、「変わらないね」と子どもたち。「もう一回入れよう」と2回目の塩を入れました。まだ変化はありません。3回目、残った塩を全て入れてみると…「なんか出てきた!ジュース?」「(最初に比べて)なんか量が少なくなった」と様々な変化に気が付いて大興奮でした。


出てきた‟ジュース”を近くで観察してみると…。「いい匂いがする」「くさい(匂いがキツイ)」と笑ったり酸っぱそうな顔をする子もいました。また、おままごとのジュースの色にそっくりだと、色に注目する子どももいました。


そして塩を揉んであく抜きした赤シソを保育者が瓶に入れました。「塩を入れるとおいしくなるんだよね」「見て、もう色変わってきたよ」「おいしくなるといいな」完成を楽しみにする子どもたち。

「梅干しって酸っぱいけど美味しいんだよね。だから(完成が)楽しみだなあ」

日を追うごとに、そして工程がひとつ進むごとに、子どもたちの梅への愛着は増していきます。次は赤く染まった梅を干します。子どもたちはどんな発見をするでしょうか。とても楽しみです。

YMCAオベリン保育園 荒井

2021年8月2日月曜日

「梅干しが食べたい!」

YMCAオベリン保育園】梅干し作り 活動の報告①

「自分たちが食べる梅干しを作ろう」という子どもたちの声をきっかけに今年も作ることになった梅干し作り。(子どもたちが作ったものは観察用となります)

梅干しはいくつかの工程を、数か月かけて行います。

6月、最初の工程を異年齢の3人~4人のバディで行いました。

栄養士から作り方を聞く子どもたちの顔は真剣そのもの。去年も真剣に、そして興味津々でしたが、去年と違うことがありました。

「爪楊枝でおへそ取るんだよね!」「水で洗ったらタオルで拭くんだよね!」

なんと、去年の梅干し作りのことを覚えていたのです。そして栄養士の「何で洗ったあとしっかり水を拭くの?」という問いかけにも「お腹が痛くならないように!」と自信満々に答えていました。

そんなお兄さんお姉さんの姿を、初めて梅干し作りをするお友だちが真剣な眼差しで見つめていました。

異年齢で協力しながら、爪楊枝でヘソ(ヘタ)を取り、水でキレイに洗い、布巾で水を拭き、塩を付けていきます。

「優しい力でね」と説明であったことを思い出し、もらった一つ一つの梅を大切そうに手で包み、「優しく…優しく…」と一つ一つの工程をじっくり丁寧に行っていました。まるで梅に命があるかのように持つ子どもたち。“自分の梅干し”に愛着が生まれているようでした。

また、去年の経験がある大きいクラスのお友だちは、「こうするんだよ」と自分から作り方を説明しようとする様子も見られました。

まだ歩けないクラスのお友だちは、梅に触れたり、大きいクラスのお友だちが行う作業をじっくりと観察し、とっても興味津々の様子でした。








「いい匂い」「柔らかい」と五感を使いながら楽しんで“自分たちの梅干し”を作った子どもたち。梅干し作りの体験を観察を経て、興味関心を広げたり、時間の経過とともに変化する食材の様子から様々な発見を楽しんでいきたいと思います。

去年の活動が今年に繋がってきているように、もし来年作ることになったら、または他の何かしらのタイミングで、子どもたちはこの日のことを思い出すかもしれません。子どもたちは、そこで何を思うのでしょうか。

今この瞬間の子どもの疑問や発見、経験は子どもたちのいつかに繋がっていってほしい、そう願う保育者なのでした。

YMCAオベリン保育園 荒井