幼児クラス 活動報告
4月を迎え、ひとつずつ大きくなったオベリン保育園のみんな。
カブトムシが好きな子たちは、ケースの中の幼虫のことを忘れていませんでした。
「先生、カブトの幼虫はもう大人になったの?」
そんな疑問から、夏を迎える前に最後の土交換をすることになりました。
まずは餌となる土の準備から。
「カサカサだと美味しくないのかな?」
と、幼虫のことを思いつつ土に水を含ませかき混ぜていきました。
土がの準備ができたら、引越しが始まりました。
幼虫の身体が弱い事を知っているみんなは、
どうやってケースから出せばいいかを考え始めました。
「土と一緒に出せば大丈夫だよ」と、意見がまとまり、久しぶりに幼虫とのご対面。
「うわー、また大きくなった!」
秋に見た時と比べ、またひと回り大きくなったカブトムシの幼虫。
幼虫が入っていたケースの土は、フンがたっぷり。
「これじゃあ食べれないし、大きくなれないよ」
と、納得する子どもたちでした。
空いたケースには新しい土を詰めていきますが、
ここでも疑問が生まれました。
「どれぐらい入れたらいい?」
「柔らかいほうがいいのかな?」
そこで子どもたちへ、これから幼虫が蛹へなるための支度をすることを話しました。
蛹へなる前に沢山食事をすることや、蛹の部屋は硬くする必要があること。
話を聞いた子どもたちは、沢山の土を硬めに入れることにしました。
新しいお家の準備が出来たら、そっとお引越し。
緊張の面持ちで一匹ずつケースへ入れていきました。
カブトムシの幼虫は、この時期になるとオスメスの見分けがつくようになります。
そのことを話すと子どもたちは興味津々。
「オスとメスってどういうこと?」
「オスは男ってことだよ!」
「ツノがあるのがオス?」
話し合いが盛り上がっていました。
オスだと思われる個体が多く、
夏に出会えることを楽しみにしながら土交換を終えました。
昨年の夏から継続してカブトムシを見守ってきた子どもたち。
身近な生き物を通じて生命の魅力や素晴らしさに触れていけたらと思います。
オベリン保育園 加藤純平