【YMCAオベリン保育園】 大豆活動のご報告●ミラクルな日のこと
▲ぞう組の子どもが石井味噌さんと出会ったのは7月31日の事でした。図鑑を見ていた時に、大きな樽に入った小さなおじさんに偶然出会うというミラクルが起こりました。
このミラクルをぞう組だけの気づきではなく年下の子どもたちにも伝えたいという思いから、ぞう組の子どもたちと石井味噌さんとの出会いについて振り返りまとめました。
「あー、そうそう(大豆を育ててて)芽が出たけど虫に食べられて図鑑見てたんだよね」「パソコンで調べたら本当にあったんだよね」「近くに大きな樽ないか調べたよね」と懐かしみながら準備をしました。
●異年齢グループワーク
写真やまとめたことを、3つのグループに分かれて伝えました。3つのグループで同じ事を伝えたけれど、それぞれ違った疑問が上がりました。
図鑑の写真見て「階段登って入ってるけど階段は何段かな?」という疑問や以前おじさんの大豆を数えた事から「樽の中には大豆何粒分なんだろう?」と疑問が出たグループ
樽と味噌の2つの視点に分けて「大きさはどれくらいかな?」「(味噌を作るのに)
何時間かかるの?」と質問したい事をまとめるグループぞう組の話を聞いて、始めはぞう組にきりん組とひつじ組が質問していましたが、「石井味噌ってなんでいしいなの?石で作ってるから?」とぞう組が話したときに出てきた質問が出てきて、実際におじさんに聞いてみようとまとまったグループ
こうして、異年齢グループの活動から子どもたちは「小さなおじさん」と「石井味噌」について興味を深めていきました。そんな子どもたちにZOOMをしてもらえる事を伝えると大喜びするのでした。
●石井味噌さんとzoom
ZOOMは2回に分けて行いました。
セッティングされた部屋に入ると壁には大きな樽と職人さんが映し出されていました。「おぉーー!!」子どもたちはワクワクな気持ちで挨拶をして始まりました。
*石井味噌について説明
味噌は何でできているかのお話では『みんな味噌を作ったことはあるかな?味噌が何で出来ているか知ってる?』
「大豆と塩と米麹!」と得意そうに答えていました。
そして、三角に盛られた味噌を見比べました。
「バニラアイスとチョコアイスと・・・もっとチョコアイスだ!」麹と混ぜたばかり・1年物・3年物では、色の違いや味が大きく変わる事を知りました。また、樽ではなく石井味噌さんは桶と呼んでいる事なども知りました。
*おじさんと桶の大きさ
以前から子どもたちの間で物議を醸していた「おじさんが小さいのか、樽が大きいのか」の真相についてにもふれていきました。
職人さんが実際に大きな桶の中に入って下さいました。
階段を上りポン!
「おじさんちいさーーい!」
底に寝転ぶとすっぽり収まってしまうと「おおきいーー!」子どもたちは大興奮。
と同時に「大丈夫かなー?」「どうやって出るのー?」とワクワクした眼差しで職人さんを見ていました。
さて、このやりとりから、子どもたちの答えはどちらになったのでしょうか。。。
*質問コーナー
グループで考えてきた疑問や質問
『一緒に登りながら数えてみよう!1.2.3.4.5段だね!』
「樽の中には何粒入っているの?」
『おじさんも知らなかったから数えてみました。この一袋で、、1つの桶には550万粒でした。』
「えー!」
「石井味噌ってなんで石井って名前なの?」
『石井味噌を作った人の名前が石井だからだよ』
「どうしてこんなに美味しいの?」
『それはおじさんたちが心を込めて作っているからだよ、みんなも何か作るときは心を込めてね』
ZOOMをしてみて疑問に思った事
『それはねえ、昔から自然にある物で作られているからだよ』
「いっぱい育てているんでしょ?(大豆を育てているのか)」
『石井味噌の大豆は同じ長野県の知り合いのおじさんが作っているんだよ』
「あーあ、わかった大豆のおじさんだー!(いつも関わっている相模原の大豆のおじさん)」
『ん?みんなが思う大豆のおじさんとは違うおじさんなんだけどね』
この他にも、たくさんの質問が出ました。職人さんは一つひとつ丁寧に答えてくれました。子どもたちは、石井味噌さんとのZOOMを通じて味噌や桶の魅力を沢山知ることができました。
このような貴重な体験をさせていただいたことに、心から感謝致します。
今後も「やってみたい」から「やってみよう」へと挑戦を楽しむ保育を目指していきたいと思います。
○きっかけ
石井味噌さんと出会ってから月日が経ち、石井味噌さんと保育者と連絡をとることがでました。
そのやりとりの中で、「もし機会があれば一度、味噌蔵を探検しにきてほしいのですが... …日本の食文化が子どもに繋がっていけばいいですね。」という言葉をいただきました。
石井味噌さんとオベリン保育園が大事にしてきた食育が同じ思いだという事を知りました。
そんな思いから、ZOOMという形で子どもたちとのやりとりが実現しました。
YMCAオベリン保育園 廣山