2018年度 ぞうぐみ(5歳児クラス)冬キャンプ 3日目報告
3日目の朝、子どもたちは夜が明けてくると同時に目を覚ましました。「氷できてるかな」と身支度を素早く済ませ、外へ飛び出していきました。昨日は凍っておらず残念がっていたのですが、子どもたちはどうしたら氷ができるのか考え、昨日の夜のうちに置く場所を変えていました。置いたポイントに行くと早速、お皿を覗き込み観察を始める子どもたち。残念ながらメインホール横のポイントは氷っていませんでした。
次に、高台にあるヘリポートに行ってみました。早く見たいと駆け足で丘を登ります。到着するとすぐに置いたお皿を見つけ観察を始めました。すると「氷ってる!」とあちらこちらから子どもたちの喜ぶ声が聞こえてきました。見ると、うっすらと氷が張り、水のなかに入れたお花が氷に覆われていたのです。お皿を動かしてみたり、指で触ってみたりと氷の固さや感触を確かめていました。まだ水の部分が残っていた氷でしたが、子どもたちは大満足でした。
シャーベット状に氷った絵の具でお絵かきをしました。模様や目の前に見える富士山を描き、色を重ねてみたり、にじませてみたりしながら、とてもすてきな氷の絵が出来上がっていました。
お絵かきを楽しんでいると富士山の向こうから太陽が顔をだしてきました。昇る太陽を見ながら「夏はこっちから太陽が昇ってた」と夏と冬で日の出の位置が違うことに気がつく子もいました。その後、一番最初に見に行ったホール横のお皿を、もう一度見に行ってみました。嬉しいことに、こちらもみんながいない間に氷ができていました。「さっきは氷ってなかったのに!」と驚いていました。「氷づくり保育園でもやりたい」ということになり、保育園でも続けて氷づくりにチャレンジすることになりました。
朝の集いの後の朝食は、YMCAとつか保育園のお友だちと一緒に食べました。好きな食べ物や保育園で行っている遊びなど食事をとりながら会話もはずみ、後で「とつか保育園のお友だちと仲良くなった」「お名前覚えた」などと報告にきていました。
荷物整理をし、3日間過ごしたキャビンともお別れです。お昼までの時間、今回のキャンプで楽しかったことを写真から選び、氷の絵の具で描いた画用紙の上に貼りました。
その写真を選んだ理由を保育者に伝え、コメントとして写真の横に添えてもらいました。完成した写真の下に書かれた子どもたちの言葉を読むと、嬉しかったこと、驚いたこと、不思議に感じたこと、おもしろかったこと、頑張ったことなど、写真を撮ったときに起こったさまざまな出来事を思い浮かべることができました。
最後にYMCAとつか保育園のみんなと一緒に記念撮影をしました。お別れのときに「ばいばーい」と大きく手を振り合いながらそれぞれのバスに乗り、それぞれの保育園への帰路につきました。子どもたちは大きな荷物とたくさんのキャンプの思い出を持って保育園に戻ってきました。保育園の玄関に到着すると、待っていたお友だちに温かく迎えてもらいました。「キャンプどうだった?」と質問されると「楽しかった!」と満足そうに答えていたのでした。こうして冬の自然の不思議さやおもしろさをたくさん感じた3日間のキャンプは幕を閉じました。
YMCAオベリン保育園 小泉のぞみ