【YMCAオベリン保育園】収穫感謝祭 報告
今年は、‘‘神さまからのたくさんの恵みや様々な人の思いによって、いかされていることに感謝できる子になって欲しい‘‘という願いを持って、収穫感謝の取り組みを行ってきました。
『お米の山ちゃん』
オベリン保育園にお米を提供してくださっている岐阜の農家の「お米の山ちゃん」から、実際に育てているお米の写真や動画を送っていただきました。それらを元に、日々の保育の中で保育者がお米が時間をかけて大きくなっていく様子を伝えていきました。
今年の6月7月頃の話では、天気についての話が出ました。「今年はせっかくプールが始まった!と思ったら雨の日が続いたよね。」
「それに少し寒かった」「と、思ったらとっても暑い日がきて、大きな台風も来たよね」
「そうそう、暑くて水筒(の水)なくなっちゃったくらいだよね」
「いつもの違う天気が続いて、山ちゃんのお米は、大丈夫だったかな?」
「疲れちゃうし、枯れちゃうんじゃない?」「うまく大きくなれないかも」
と今年の天気の影響について身近な出来事から照らし合わせて考える時間を持つ事ができました。
『大豆活動』
昨年の卒園児保護者からいただいた味噌樽から始まった大豆活動について、ぞう組の子どもたちが模造紙にまとめ年下の友だちに伝えました。
日常の中で、これらの話をしていくうちに少しずつ子どもたちにも変化がありました。ある日の給食のことでした、ご飯を盛っていると誤って少しお米を配膳台に落としてしまいました。すると「山ちゃんのお米、もったいないよ」と一粒を大切に思うようになっているようでした。
●収穫感謝礼拝
今年は、乳幼児分かれて礼拝の時を持ちました。
お話では、収穫感謝祭のはじまりについてや神さまからいただいている身近な恵みや自然ついての話をしました。
“昔、新しい土地を探していた人たちがやっと新しい土地を見つけ、たどり着いたけれど、そこは荒地で思うように食材を手に入れられませんでした。そんな時、その土地に昔から暮らしていた人々が食料を分け与えてくれました。
月日がたち、助けてくれた人々に「ありがとう」の気持ちを込めて料理を振る舞いました。”
子どもたちはとても真剣な表情で聞いていました。
そして、子どもたちの話に置き換えて話を進めていきました。「もう少しで冬が来るけど、今のお話のように食べ物がなくなってしまうかな?」「ううん!たくさんあるよ」「太陽や雨、川や山や海、畑や酪農これは全て神さまがそばにいて与えてくださったからだね」
「今年は雨の降る日が多かったり、とっても暑かったりを繰り返したよね」「お米育たなくなっちゃうね」「ちょっとしかできないんじゃない?」
とこれまで子どもたちと触れてきた身近な食材についてを振り返りました。
そして、「それでも、山ちゃんはみんなのことを思って雨の日も暑い日も一生懸命お米を育ててくれたよね。みんなはそんな大切に育ててくれたお米をどんなふうにいただいたらいいかな?」
●オベリン味噌お披露目
2月に全園児で作った味噌がついに完成しました!
「おはよう!」と声を掛けながら保育者が味噌樽を起こす所を見守りました。
蓋を開けると、、「味噌の匂いがする!」とても嬉しそうに樽を覗き込んだり近くで嗅いだりしました。
●「ありがとうの気持ちでいただくってどんなこと?」
幼児クラスでは、礼拝後グループに分かれて話し合いをしました。 各グループごとに様々な思いや意見が上がりました。 「ありがとうって気持ちで食べる」について掘り下げていくと、、
いつも食事の前に祈る「恵みの神さま」の言葉について考えてみたり 「昔の人はありがとうだけじゃなくてどうぞしてたから、みんなで何かどうぞする?」「お家でも隣のお家の人からお野菜もらった時ありがとうとお返ししてるよ」「お返ししたいな」「いつもお米美味しいよありがとうの手紙を書いて、みんなで作ってるのは味噌だからオベリン味噌届けるのは?」子どもたちは、これまでの取り組みや礼拝を通して様々な気づきと「自分たちには何ができるか」を一生懸命考えていました。
●「大盛りにしてね!」 お腹を空かせた子どもたちは「山ちゃんのお米も山盛り!オベリン味噌汁もいっぱいにしてね!」と嬉しそうに受け取り心を込めて恵みの神さまを歌って食べていました。. ●「おじさんの大豆、美味しい味噌になったよ」
この日のおやつは「大豆のおじさんの大豆おにぎり」でした。夕方には、日頃からお世話になっている大豆のおじさんとZOOMをしました。
おじさんに伝えたいことがある人いるかな?と保育者が尋ねると「おじさんの大豆美味しかったよ!」「お味噌美味しくなったよ」と嬉しそうに伝えに行きます。大豆のおじさんも子どもたちからの言葉をひとつひとつ大事に聞いてくださいました。
子どもみんなで「ありがとう」を伝えることができました。そして、「みんな、11月12月くらいになったら大豆の収穫に来るか?」「いきたい!!」と前回は枝豆収穫を体験させていただきましたが次回のお約束もさせていただくことができました。
収穫感謝祭は終えましたが、子どもたちは行事の枠を超えこれまでの繋がりとこれからの繋がりを感じでいるようでした。日々の当たり前が尊い存在であることを感じながらこれからも大きくなっていって欲しいと思います。
オベリン保育園 廣山
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