食育の一環で
「クリストファー」というニンジン(愛称クリス)
「シャルロット」というカブ(愛称シャル) を育てています。
育て初めて2週間がたった頃、保育者が気付いてしまいました。
「クリスに大量のアブラムシがついてる!!」
そこでクラスの子どもたちを集めて会議を行いました。
議題は『クリスについたアブラムシ、どうする?』
子どもたち人生初会議です。
最初に図鑑を見せながら アブラムシの姿を子どもたちに見せ、この虫がクリスについていることを説明しました。
「これ何?」と、アブラムシではない虫にも興味津々です!
そして、子どもたちに「クリスについたアブラムシどうしたい?」と聞きました。
意見があるお友だちが挙手してくれました。「クリスにアブラムシがついているのが嫌だからばいばいしたい」
それを聞いたお友だちが
「アブラムシが可哀想だからそのままがいい」
早速意見が二つに分かれました。
そこで、「アブラムシがついていたらどうなるの?」と疑問が生じました
「アブラムシが大好きなアリやテントウムシがアブラムシを食べに来て、クリスや保育園が虫だらけになってしまうかもしれない!」と話すと
「その虫を捕まえたい!!だからアブラムシばいばいしたくない!!」
新しい意見が出ました😂
「アブラムシはウイルスを持っているんだって!だから、体の中に入ったら危ないかもしれないね」と言うと、しばらく考える子どもたち。
そして、多数決を取りました。
「アブラムシバイバイしたい人?」
満場一致で手を挙げる子どもたち。理由を聞くと
「クリス食べたいから!!」。
「可哀想だから」ではなく、「食べたいから」が理由でアブラムシとバイバイしました。
子どもたちが考えて、意見を言い合ったアブラムシ会議。議題はどうであれ、その時間はとても有意義だったと思います。子どもたちが大きくなっても、自分の意見や考えを持ち、様々な視点から物事を考え、相手を傷つけることなく意見を伝えられる人になって欲しいです。
保育者が勝手にアブラムシを処分するのではなく、野菜や小さな虫にも命があることを踏まえ、子どもたちと一緒に考え活動出来て良かったです。今回のような活動を行えることも キリスト教保育の1つだと思います。これからも子どもたちと一緒に考え、一緒に作り上げていく保育を大切にしたいです。
YMCAオベリン保育園 山本