今年、きりん組のお泊まり会は、園に泊まることは出来ないけれど、17時までの2日間をかけて「お泊まり会ごっこ」行う事になりました。
“お泊まり会ごっこでやりたいことは何か?”子どもたちが答える中で一番多かったのはクッキングでした。そこで、園庭のままごとが大好きなみんなと、園外の自然物などを使った『きりん組レストラン』を開くことになりました。
話し合いを行う中で、レストランを開くには多くの準備が必要だと気付いた子どもたち。しかし、子どもたちは「1人じゃできないけれど、みんなでなら出来そう!」と、とっても前向きでした。うんどう会での経験から、クラス全員で取り組む事の楽しさに気付き始めているのだと感じました。
準備として、まず室内の装飾やメニュー、お知らせのポスターを3人ほどのグループで分担し、作り上げていきました。その方法も「わかれてやったら?」という子どもたちのアイディアでした。
「喜んでくれるといいな」「レストランに来て欲しいな」「じゃあどんなポスターにしようかな」とグループで相談しながら思いを込めて進めました。出来上がったポスターには『にじ』や『ハート』『花』など温かいモチーフの絵が描かれていました。
そして、待ちに待ったお泊まり会ごっこの1日目。「材料探しに行くぞー!!」と気合十分な子どもたちとバスに乗って出発です。
車内では「みんないるね!!」と13人がそろって園外に行けることをとても喜んでいました。
あっという間に慣れ親しんだ緑地に到着。
ドングリや落ち葉、木の枝など、みんなが「あるんじゃない?」と予想した自然物がたくさん落ちていました。
特にドングリは園内や散歩先でたくさん触れてきていたため、いくつもの種類があることをよく知っています。
「これは長いやつ」「帽子がついてるね」などと話しながら長さの違いや、帽子の硬さ、つるつる、フサフサといった見た目の違い、をじっくり観察していました。
また、ドングリが大好きなきりん組ですが、今日は落ち葉にも大興奮。
「細い」「天狗みたい」と形や、「カサカサ」「やわらかい」と質感など、様々な違いにも気づき楽しんでいました。
天候にも恵まれ、日の光が心地よかったので、材料探しの後は「あったか~い…」とひなたぼっこをしたり、
広い草原を思い切り走り回り、身体をたくさん動かしました。
最初は個々で走っていましたが、次第に友だちと一緒に走ろうと話し、「だるまさんがころんだしようよ」という声からみんなでゲームが始まりました。
「だるまさんがころんだ」や動物ダンスからの「猛獣狩り」など、友だちと声を掛け合いながら、ルールを守る中での楽しさに気付き始めているようでした。
そして最後にぞう組から教えてもらったキャンプソングや、普段歌っている賛美歌などを輪になって歌うことを楽しみました。広い大地の上で、声高らかに歌っていました。
さて、次はいよいよレストランが開店します。
今日見つけた材料を元にグラタンやジュースを作ります。お友だちに「明日レストランやるからね!きてね!」とお知らせにも行きました。
「16時から!」「ランチルームだよ!」と時間と場所もばっちり伝えました。
延期にはなったものの秋の実りや自然物、心地よい暖かな日差し、友だちとの関係性など、今だからこその楽しみがあるのだと実感した1日でした。 これからも子どもたちの意欲、子どもたちが考えることを大切にし、今出来ることを子どもたちと全力で楽しんでいきたいと思います。