【YMCAオベリン保育園】 お泊まり会ごっこのご報告
前日にレストランを開くために材料を探しに行った子どもたち。
今日はレストラン開店に向けて準備の続きをします。
まずはエプロン作り。
レストランの準備を始めてから、園庭でのままごと遊びが、 砂を容器に盛るだけでなく、自然物をトッピングしたり、 石でお肉を表現したりして遊びが広がっていっていました。 その中で上着を腰に巻き、「いらっしゃいませ!」 とエプロンに見立てて店員になりきる様子がありました。
そこで、 腰に巻くカフェ店員のようなエプロンを作ることにしました。
事前にハサミで切っておいた画用紙の装飾を貼っていきます。 色や形を数種類の中から自分で選び、思い思いの場所に貼っていました。
エプロンが完成し、クッキング(制作)がスタート。 絵本を元に自分たちで、『ほっくりくりのグラタン』『 フレッシュりんごジュース』『レモンバターケーキ』 を作ると決め、3つのブースに分かれました。
『ほっくりくりのグラタン』では紙粘土に絵の具を混ぜ、 こねていきます。「なんだかパンみたーい!」 と生地のようになった紙粘土をこねたり伸ばしたり大喜び。
容器につめ、自然物をトッピングします。 栗はとれないけど、 ドングリなら取れるよねと取ってきたドングリで、 絵本の料理を再現しつつ、草花など、 他の自然物を加えてアレンジしていました。園庭で見つけた木片を削り、粉状になった物を混ぜて、 鰹節おにぎりも作っていました。
『フレッシュりんごジュース』 では事前の話し合いで液体を表現する方法に悩みました。「色水… ?(でもお部屋の中だし…)」としっくり来ない様子。すると「 紙をくしゃくしゃ〜ってしたら?」と声が上がり、 そこから保育者が画用紙やストローを切ることを提案しました 。ストローや画用紙を細かく切っていきます。すると…
「わー!ジュースみたーい!」と大喜びの子どもたち。 切っていくうちに手元に容器があるとやりやすいことに気が付き、 小さい容器に貯めてから大きな容器に集めていました。
『レモンバターケーキ』では、 画用紙で作ったレモンを乗せていきます。
また、色とりどりのスポンジの上にボンドでビーズやポンポン、 自然物をつけ、他の味のケーキも作りました。「リボンケーキにしようかな」「くまさんケーキがいいな」 と置く位置を工夫する子もいました。 そして保育者と一緒にホイップ(粘土)をかけて完成。個性豊かでおいそうなケーキが並びました。
片付けまでみんなで頑張り、クッキングは終了しました。
レストランはお昼とおやつを挟んで16時から開店の予定。
それまでご飯を食べて力をつけます。 なんと今日のお昼のメニューは絵本にあった『 ほっくりくりのグラタン(サツマイモバージョン)』、また、 おやつは『レモンケーキ』『フレッシュりんごジュース』 の特別メニューです。そのことを子どもたちに伝えると「え?本物?」「やったーーー! !!!」と大興奮。天気も良かったので芝生でゆっくり食べました。「おいしい!」「すっぱいけどおいしい!」「 りんごシャリシャリ〜!」とたくさんおかわりしていました。
さて、いよいよ開店の時間が近づいてきました。エプロンをつけて、出来上がった料理を運んで準備バッチリ。 最後にレストランの店員として何をするのかをみんなで確認しまし た。
そして、レストランが開店。お客さんに「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」 と空いている席に案内し、「何にしますか?」と聞き、料理を運んでいきます。色とりどりの料理をじっくり観察してパクパクと口を動かす子や、
「メニュー見せて!」「ほっくりくりのグラタンくださーい!」 と手を挙げ注文する子で溢れていました。
きりん組のみんなはパタパタと忙しそうに動きつつとても嬉しそう でした。
「喜んでもらいたい」 と言っていた通り、目の前でいろいろな人が喜んでいる姿が見れて嬉 しかったのかもしれません。
「食べ終わった?」 と聞きお皿を下げたり閉店の時間を知らせたり、最後まで元気いっぱ いに頑張りました。
開店してからずっとたくさんのお客さんでいっぱいで、
「こんなにたくさん来るなんてはじめて!」 と大満足の子どもたちでした。
子どもたちと相談しながら共に目的に向かって、 どんな方法があるのか模索していきました。 友だちと考え、協力し実現したレストラン。 お客さんをもてなそう、喜んでもらいたい、そんな思いを胸に一生懸命なみんなの姿はとても輝いていました。
これから先、楽しいことや難しいこと、どんなことがみんなを待ち受けていても、友だちと手を取り、喜び合ったり乗り越えたりして、その一つ一つがかけがえのない思い出になりますように。
★集合写真★
オベリン保育園 荒井