今年も梅おにぎりを食べるため、梅干しを作りたい子どもたちは必要な赤シソを自分たちで栽培することにしました。
まず子どもたちに、「赤シソの育て方知ってる?」と尋ねました。
「わからない」「家でトマト育ててるけど、一緒かなあ」知らないことは、調べようということになり、次の話し合いまでにお家の人に聞いたり、絵本で調べたりすることになりました。
そして少し日がたってから再度育て方を尋ねると、
「穴をあけて種を6個から8個植える」「葉っぱがぶつかっちゃうから30m(本当は30㎝)離すんだって」「水は一回位でいいらしいよ」「ひかげとひなたの場所」
とたくさん意見が出てきました。
子どもたちはとても詳しく調べていました。そしてみんなから挙がった育て方を整理し、次の日に種をまくことになりました。
種まき当日、「今日シソ植える日!」と子どもたちは朝からやる気満々でした。
園庭にあるプランターから良さそうなものを二つ選びます。
土を入れ、定規で測りながら種をまき、水をやり、良さそうな場所に運びました。
ほとんど子どもたちだけで行いました。そして「名前つけたい」とみんなで相談が始まりました。
「シソリン」「うめ~」「シソのてんちゃん」たくさん案が出てきたものの、プランターが2つあるため、2つ名前をつけたい子どもたち。
「多数決にしよう」「じゃんけんにしよう」「じゃんけんは負けたら悲しいからやめようよ」「多数決も負けたら悲しいから同じだよ」
名前はなかなか決まりません。
保育者が先生もそういうことあるよ、そんなときはこうしてるよと解決方法の一つを伝えると、「なるほど、合体か!」と目をキラキラさせ、3つの案を合体させることになりました。
そして、ぞう組の赤シソは「シソのシソリン」と「てんちゃんとうめ~」に決まり、今度名札も作ることになりました。
栽培をする準備の中で、m(メートル)という単語が出てきました。そこで子どもたちは定規を見て、cm(センチメートル)とm(メートル)の長さの違いを実感し、長さの”単位”に触れることになりました。食育の活動は、食べ物に関することだけでなく、保育の中に食育があり、様々なことにつながっていることがよくわかる1場面でした。今回の活動を通して様々な発見を楽しんでいって欲しいと思います。次回は名札づくり。どんな思いを込めながら作るのでしょうか。今から出来上がりが楽しみです。
YMCAオベリン保育園 荒井