保育園の園庭にある流しそうめんで使う竹を見ていた子どもたちが「ここを切ればそうめんを食べるやつができるんじゃない?」と話しをしていました。以前から切った竹に砂や水を入れて遊んでいた子どもたちは竹が器になることを知っていたのです。「作った器でそうめんを食べたい」ということになり、竹の器作りをしました。
どのように作るのか子どもたちと考え、みんなで竹切りに挑戦することになりました。器になりそうな竹を選び、順番に保育者と一緒に切っていきます。力を込めてのこぎりを前後に動かし竹に切り込みを入れていきました。
動かないように友だちが竹を押さえててくれたので、とても切りやすくなりました。切り終わると中をのぞき込んでみたり、底を見てみたり自分の器を観察していました。「竹の子の匂いがする」と匂いをかいで、春に掘った竹の子を思い出す子もいました。
切った器は縁と底にやすりをかけました。真剣な表情でやすりをかけ、「まだだめだ」「これでいいかな」などと自分たちで触って確かめながら滑らかになるまで削っていました。
器を切ったときにできた竹の筒を持ってきて箸作りもしました。のみとかなづちを使って竹を細く切り出し、こちらもやすりをかけをしました。一人の子が片方の竹の先にやすりを巻きつけて、もう片方の竹を削ることを考え出し「それいいね」とみんなで真似ていました。
こちらも削っては触り削っては触り感触を確かめながら竹の香りがする中で手作りの箸を完成させていました。
YMCAオベリン保育園 小泉のぞみ