2018年9月10日月曜日

今年も生まれた赤ちゃん

保育活動報告 かぶとむし
今年の夏も子どもたちの関心を集めたカブトムシたち。
8月も半ばを過ぎ、ケースを観察する子どもたちがある異変に気付きはじめました。
「カブトムシの元気がない」「死んじゃったのがいる」
どうしてだろう?と子どもたちに問い掛けると「触りすぎちゃったのかな」「ケンカして怪我しちゃったのかな」と、理由を考え始めました。
成虫の寿命が2ヶ月ぐらいであることを知ると、少ししんみりする子どもたち。
「もうすぐ9月だもんね」と夏の終わりが近づいていることにも気付いていました。
「土の中に幼虫いるかな?」
3年間カブトムシを見てきた、ぞう組の子が言いました。
「スコップを使ったら幼虫が傷ついちゃうから、手で掘ろうよ」
「見つけた幼虫は指で掴んじゃダメだよ」
「バケツに集めるから誰か持ってきて」
子ども同士で話し合い、ケース内の調査が始まりました。
 
土を掘り返していくと、生まれたばかりの小さな小さな幼虫が次々と見つかりました。
「こんなに小さいの?」「カブトムシじゃなくてカナブンじゃない?」
自分の手の平ほどある成虫からは想像できないほどの小ささに、子どもたちはびっくり。
「幼虫も足が6本なんだね」「目が無いよ」
「そっくりな幼虫が園庭にいるけど、もしかしてその幼虫もカブトムシなのかな?」
虫眼鏡を持ってきて幼虫の観察をし、色々な発見をして伝え合っていました。
 
「みんな!卵もあったよ!」
幼虫よりも更に小さな卵も発見。そっと手に載せて観察していました。
昨年のことを話し、冬には大きくなっていた幼虫のことを思い出した子どもたち。
「大きなカブトムシになってもらいたいなぁ」
「土をいっぱい食べて大きくなってもらおうよ」
「お家で育てたいから持って帰りたいんだけど、ダメかな?」
それぞれの思いを胸に、土に潜っていく幼虫を見送りました。

成虫との別れという寂しさと、卵や幼虫との出会いという喜び。
引き続きカブトムシという身近な生き物の一生を見守り、
命の不思議さや素晴らしさを味わっていきたいと思います。
オベリン保育園 加藤純平