ちょうど10年前 大きな大きな地震が起き、たくさんの人たちが被害に遭われました。
保育園に通う子どもたちが生まれるずっとずっと前の出来事です。
幼児ぐみの子どもたちは、ニュースやテレビで見たり、おうちの人から聞いたりして
“大きな地震が起きたこと” “津波が来て家や街が流されてしまったこと”
などを知っている子どもたちがほとんどでした。
実際に大震災を体験した保育者に当時のことを聞きました。
“保育園のお昼寝の時間で子どもたちを守った”
“乗っていたバスが急に揺れて曲がった”
“ニュースで津波の様子を見て本当のことだと思えなかった”
“家にいて立っていることができなかった”
身近な先生たちから当時のことを聞き、自分たちなりにその地震の大きさや恐ろしさを想像していました。
“怖い” “信じられない” “びっくりする” 真剣に話を聞いた後、一言つぶやくのでした。
大きな地震を知った子どもたちと
自分たちには何ができるのか、これからどうしていくのか考えました。
「すぐに安全なところまで避難する」 「大人の話しを聞く」 「避難訓練で練習する」
自分事として捉え、考えているようでした。
そして、自分のことだけでなく、「募金を集める」 「お祈りをする」
と、被災された人たちを思う言葉もでてきました。
オベリン保育園では、東日本の物産を販売し、募金することにしました。
また、募金に協力してくださった方に渡すサンキューカードを作りました。
サンキューカードには東北の県の形と物産品が記入されています。
カード1枚1枚に願いや優しい気持ちを込めて、作り上げました。
私たちにできることは小さいことかもしれません。
それでも 忘れないこと はできるのではないかと思います。
一人ひとりの思いや力が集まって、大きな力になると信じ、行動する私たちでありたいと思います。