2020年10月6日火曜日

分からないことは、‘‘人に聞いて‘‘ ‘‘自分で調べて‘‘ ‘‘やってみる‘‘

【YMCAオベリン保育園】大豆活動のご報告

 「私たちには虫除けシュッシュがあるのに、大豆にはない」

   大豆栽培をしたいと言っていたけれど、子どもたちの頭からすっかり大豆の存在は薄れ、やっと思い出した頃には種まきの時期ぎりぎりに。種まき滑り込みから始まった大豆栽培。無事に芽吹いたにも関わらず、容赦ない虫たちは美味しそうに貴重な葉っぱを食べていました


   

 すると「大豆の虫除けシュッシュないかな?」と閃いた子どもたちは、給食室の栄養士の元へ図鑑と紙と鉛筆を手に走って行きました。



 給食室から戻ってきた子どもたちは、息を切らしながら「お酢とか唐辛子とか臭いやつかけるんだって」と保育者に教えてくれました。


 次の日から園にあったお酢を水で薄めて吹きかけ始めました。おかげで虫たちは逃げていきました。




「五平餅に味噌が乗ってる」


 「みて!先生!五平餅に味噌が乗ってる」と食べ慣れた五平餅に驚く子がいました。「この味噌はオベリン味噌?」と疑問を持ち、子どもたちは給食室へ。


 しばらくすると「違った、これだって読んで」と市販の味噌のラベルを持ち帰ってきました。

 そのラベルにはまたも、‘‘長野県‘‘の文字。子どもたちは図鑑にある味噌の地図を思い出して「これはどこの味噌だ?」と調べ始めました。

 この時子どもたちは、「味噌ってこんなに種類があるのか」ということに気づいたように感じました。

           「八丁味噌って言うんだって、色が違うよ」

 その後、子どもたちは給食に出てくる味噌料理には何の味噌が使われてるのか、気になって仕方がないようでした。



「お花咲かないけど、大丈夫かな?」


 滑り込み栽培になってしまったことで、子どもたちはなかなか花を咲かせない大豆の心配をし始めました。

 慣れた手つきで図鑑の栽培ページを開く子どもたち。「50-60日だって」「え、いつ?」「ちょっと見てくる!」

 保育者「60日は2ヶ月だから2か月+7月は?」子ども「9!9月22日に咲くってことか」


 種まきをしてからの‘‘大豆の成長‘‘と‘‘子どもの声‘‘を廊下の壁に掲示していたので、子どもたちは種まきをした日を知ろうと、掲示を確認しにいっていました。

 そして「良かった、まだあと少しあるね」と安心した表情を浮かべていました。




「お花が咲いた!」


 朝登園してきた子どもたちは、日頃から何気ない時に大豆の様子を見にいっていました。

この日は待ちに待った開花の日でした。


                「わ!お花が咲いた!」

そして、友だちといっしょに花はいくつ咲いたか嬉しそうに数えていました。


 

 その日の夕方、子どもたちは通りかかった栄養士を引き留めました。

 「見て、咲いたの。本当はこっから咲くと思ったんだけどね」と新芽を指差していました。「こんなに小さいとは思わなかった」の栄養士の言葉に、子どもたちは「小さくて、可愛い」と愛でているようでした。


 次回のご報告は、「本場の人・味噌に触れて」です。


                         YMCAオベリン保育園 廣山