2021年1月21日木曜日

大豆1粒から何粒?

 

【YMCAオベリン保育園】 大豆活動のご報告


 1月のある日、12月に収穫した「みんなの大豆」を鞘から取り出しました。


「収穫したみんなの大豆どうする?」「おやつに食べたいけど、、」「味噌作りたくて育てた」と大豆栽培の始まりを子どもたちと思い返しました。


 3つのグループに分かれて、1グループ1枝を担当する事になりました。


初めに枝についたままの大豆を観察しました。


「毛が生えててる」「やっぱりカラカラだね」


 次に、一粒も落とさないよう注意しながら鞘を開きました。


鞘から出てきたのは、、、


「お!」
「わーーー小さい!」「かわいい」
「わ!ぺちゃんこイモムシ!」

…と、とても楽しそうに大豆を取り出していました。そして、すぐに「先生!食べられるのと食べられなさそうなの分けたい!」という提案がありました。

そこで、容器を増やして「食べられる大豆」と「食べられなさそうな大豆」を分けていきました。



しばらく経つと、「そっちのグループ食べられる大豆何粒あった?」と隣のグループが気になりはじめました。

「えっとねー、1.2.3....10個!」「こっちは、9個」「みんなで何粒だろ?」「49!」



 「実は、この間大豆のおじさんのところへ行った時もらった大豆とっておいたの」と保育者が、以前収穫させていただいたおじさんの大豆を子どもたちに見せました。


子ども「えーー!多いい!」

保育者「実はみんなが今グループで大豆を取ったのと同じ、1つの枝から取れた量なんだよ」

子ども「おじさんすごーー」「おじさんのは何粒?」


そんな子どもたちとのやりとりから、1枝から取れるおじさんの大豆も数えてみることになりました。



大きな画用紙とセロハンテープを用意しました。「縦何粒入るかな?20くらい?20ずつはっていこう」



グループごとに進め方は様々でした。グループの子と順番を決めたり、テープと大豆の準備ができた子からどんどん貼っていったり、テープ・大豆・数えるの役割分担をしたり工夫がよく見られました。

これまでグループで協力しながらまとめてきた事が力になっているのだと思いました。



「お!5列できた、てことは、、20と20は40で40と20は、、なんだ?」「もしかしたら100いっちゃうかも」とワクワクしながら並べていきました。



やっと貼り終え、おじさんの大豆すべての数を保育者と一緒に計算しました。

なんと930粒!!

「こんなにみんなで数えたの?!」と驚きと達成感を感じる子どもたちでした。


そして、改めて「おじさん、すごい」と呟いていました。


 オベリン保育園では、例年、収穫体験や味噌作りに取り組んできました。子どもたちの前にはいつも立派で沢山の大豆は当たり前にありました。そんな中、今年度の子どもはこれまで、虫に立ち向かい、支柱を立て、開花を心待ちにし、鞘がカラカラになるのを辛抱強く待ちました。

 

 様々な取り組みを通じて育てる大変さや成長の喜び、全てを友だちや保育者と楽しんできました。そして、改めて、大豆のおじさん(農家さん)の偉大さや一粒の尊さを経験から感じる事ができました。




 さて、3粒から生まれた49粒の「みんなの大豆」は無事に味噌に変身するのでしょうか。

楽しみですね。



             オベリン保育園 廣山