2024年6月13日木曜日

職員研修会として乳幼児期の食支援について学びました。

 【YMCAオベリン保育園 実施報告】研修のご報告

 YMCAオベリン保育園では、6月7日(金)に相模原市陽光園の先生にお越し頂き乳幼児期の食支援~食べる機能の基礎知識~について学びました。


摂食嚥下の流れのお話の中で私たちが日常行っている食べる・飲み込む(嚥下のメカニズム)では
1、食べものを認識して(今回はせんべい)
2、前歯でかじり取って
3、舌の動きを左右どちらかの奥歯にのせて
4、あごを上下に動かして
5、舌の上に砕かれたせんべいを唾液とまとめて 
6、舌を口の天井につけて
7、お口を閉じて飲み込んで
8、喉を通って食道を通って胃にはいります。
3番から5番までが咀嚼と呼ばれるものですが私たちは、普段何気なく咀嚼をして食事を食べていますが子どもたちは、一つずつ嚥下の流れを覚えていくので焦らず丁寧に進めていく事の大切さを再確認しました。


研修には、保育士だけでなくオベリン保育園で働く職員みんなで参加して学んでいますが
明日からの保育に活かせる内容ばかりなので今回は系列園からも職員が4名学びに来てくれています。陽光園の先生が準備してくれたせんべいを食べて嚥下のメカニズムを実践すると
食べるから飲み込むまでに沢山の工程があることも再確認できました。


 今回の研修では、食事と姿勢についても学ぶことができました。椅子や床など体の接地面が多い事で姿勢が安定し、口唇、顎、舌の動き、嚥下を適切に行う事ができるそうです。 また今回の研修でバナナを使って口の中に食べ物を詰め込む体験もしました。保育園でも子どもたちが大好きなご飯やおかずを口いっぱいにいれてしまう姿を見かけて適量を食具にのせるように伝えることもありますが実際に体験してみると口の中にある食べ物の量が多すぎると咀嚼が出来なかったり飲み込むことが出来なくことがわかりました。口の動きを促したり丸飲みになる食べ方にならないように前歯を使ってかじり取る事、ゆっくりとよく噛んで食べることを伝えながら食事の介助をする事の大切さを再確認することができました。

今回、研修のために準備をしてくださった相模原市陽光園の職員の皆様と系列園から参加してくださった横浜YMCA保育園の職員の皆様にも心より感謝申し上げます。

私たちの学びが明日からの保育に活かされ子どもたちの園生活を支える一つになる事を願っています。

                          YMCAオベリン保育園 賀澤